倉沢良弦『ニュースの裏側』

いろいろ、書いてます。お仕事のご依頼は、ryougenkurasawa@gmail.com。

時事問題

中村医師の残したもの

アフガニスタンで人道支援活動を行なってきた中村医師が、テロリストにより射殺された。 テレビで取り上げられたり、ノーベル平和賞の候補者として名前が挙がったりもした氏は、長年、アフガニスタンの人々の尊崇の念を集め、異教徒(氏は敬虔なクリスチャン…

チョ・グク氏辞任劇に邪推

文在寅大統領が、疑惑の渦中にあるチョ・グク氏を強行任命したことで、韓国国内の反文在寅勢力を 勢いづかせる結果となり、同時に改革の対象と名指しされた韓国検察は、チョ・グク氏の家族への在宅起訴を視野に、家宅捜索に踏み切った。 元々、検察の権力が…

長引くシリア情勢

トルコがシリア国内に攻撃を加えたことで、トルコ国境とシリアとの間での緊張が高まっている。 イスラム国掃討作戦を行った、米国主導の有志国連合は、イスラム国の掃討は出来たかもしれないが、捕らえられたイスラム国の戦闘員10,000名の処遇については、シ…

日米通商交渉とTPP

日本に輸入される農産物は、年平均で1兆3,000億円規模にのぼる。 アメリカの農家にとって、日本は重要な市場なので、今回の日米首脳による通商交渉はアメリカ国内でも注目が高かった。今回、関係省庁の実務者が時間をかけて交渉してきた点が実り、協定の締結…

韓国政府が置かれた窮地とは?

日本政府による韓国に対する輸出関連の法令見直しについて、韓国が主張するWTOへの提訴に該当する中身について、元経産省官僚の細川昌彦氏は、2004年以前の取り扱い方に戻したに過ぎず、今回の対象三品目が禁輸措置になるわけではないとの解説を行なっている…

日米の蜜月時代

日韓関係の冷え込みは、日本経済よりも韓国経済に与える影響の方が、比較にならないほど大きい。 半導体や液晶関連の生産で勢いづいた韓国経済であるが、今回のフッ素化合物輸出に関する日本政府の対応は、それらの生産企業に大ダメージを与えることになった…

麻生大臣の「決めることが政治」は大正論

2019年の参院選は、自民党にとっては年金問題や日韓関係の改善、消費増税の可否と、課題が山積みの中で、厳しい戦いを強いられるものとなった。 一方、先の大阪G20の成功は、日米の強固な同盟関係と、冷え込んでいた日中関係改善に向かう足がかりとして、大…

韓国への経済制裁の裏側

#応募工 と言ったり、#徴用工 と言ったり、国の事情でその呼び名が変わっている募集工問題。 既に1965年の #請求権協定 により、日本は多額の賠償金を支払うことで、問題は解決済みとの両国の理解で共通していたはずですが、個人の請求権は失していないとい…