倉沢良弦『ニュースの裏側』

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中華民国と中華人民共和国

前回の補足説明として


何故、中国共産党が台湾統一を目指しているか?をご存知ない方の為に補足を入れておく。

また、今回の台湾総統選挙の結果に対して、アメリカのバイデン大統領が「台湾独立を認めない」と発言したことに違和感を感じている人が多いように思うので、歴史的経緯を踏まえて、補足説明を書いておく。

バイデン氏「独立支持しない」、台湾の選挙受け バイデン米大統領は13日、米国は台湾の独立を支持しないと述べた。同日行われた台湾総統選では中国と距離を置く与党・民主進歩党jp.reuters.com 

バイデン大統領は「台湾独立を承認しない」と言いつつ、ブリンケン国務長官は新しい総統に対して「祝意」を述べている。

そもそも、先の大戦後、日本やイタリア、ドイツなどの枢軸国が生まれたことの反省から、連合国側は新たな国家間の枠組みが必要であると考え、国際連合(UN:United Nations)を設立した。

アメリカ合衆国、イギリス、ソヴィエト連邦と共に、当時連合国側として国連設立に関わったのは、中華民国だ。

その後、中国本土は内戦状態に突入し、孫文中華民国台湾島に追いやられることになった。そして、毛沢東率いる共産党中華人民共和国をでっち上げることになる。

つまり歴史上、国連設立に関わった本来の政府は台湾島中華民国と言うことになっている。言い換えれば、現在、本当の政府が台湾にありクーデターを起こした側の毛沢東がでっち上げた中華人民共和国が実効支配しているのが現在の中国だ。
バイデン大統領は、国連の常任理事国の代表として、中国の内戦は終結してないとの立場で台湾統一を承認しない。

仮に国連常任理事国が台湾の独立を認めることになれば、中国本土を実効支配している中華人民共和国も同時に認めることになる。それは共産主義者のクーデターを国連が認めることになるのだ。

アメリカが言う一つの中国論の根幹はそこにある。アメリカにとってのChinaは台湾にある中華民国であって、毛沢東が作った中華人民共和国ではない。

だから、クーデターを起こして実効支配してる国から本来の政府が独立することなどありえないことになる。

加えて、共産主義体制で国と称している中国共産党は、文化大革命の名の下に、2,000万人とも3,000万人とも言われる同胞を殺戮した。こんなことを容認する筈もなく、また、そういう暴力による政変を否定する意味で国連は設立された。だから、厳密に言うと、国連の常任理事国中華人民共和国というのはおかしいのだ。本来は、台湾にある中華民国政府が常任理事国でなければならない。

 

以後、

 

・大事なのは正しい歴史認識

 

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